美容体重というもの

突然だが、ダイエットをしてみようと思い立った。これは実験である。

私(40代・男性・ホワイトカラー)の体重は現在、54.2kgであり標準体重よりも2kgほど軽い。健康の上ではダイエットの必要はない。

これを「美容体重」とされる51.2kgまで落としてみようと思う。

「美容体重」とはなんであるか説明しなくてはならない。それは「BMIが20となる、見た目がスリムな体重」である。

女性たちの世界にはこのような格言がある。「標準体重はデブの入り口」

では一体どのような体重なら「デブ」ではない、あるいは「美しい」体型とされるのか。それが「美容体重」である。彼女たちの世界にはまた「モデル体重」という概念もあり、それはBMIが18となるような体重を指す。彼女たちの定義に従えば身長が170cmの人類に対する各体重は以下のようになる。

項目 体重 kg
標準体重 63.58
美容体重 57.8
モデル体重 52.02

私の場合、骨格が華奢なのか筋肉が多いためか、背こそ高くないものの均整は取れており、現在の体重ですでにやや痩せて見えるくらいのはずである。

疑問はここである。

  • ならば、彼女たちが言う「美容体重」なるものは、実は痩せすぎに見える体重なのではなかろうか。

これを立証するためには、女性の身長と体重を聞き出し、その女性がその時点で美容体重にあるならば彼女が痩せ過ぎに見えるかどうかを判定すれば良い。
しかしながら、これにはいくつかの問題点がある。

  1. ある女性が美容体重にあるかどうかは聞いてみないと分からず、ちょうど美容体重にある女性に行き着くまでに多くの試行を繰り返す必要がある。
  2. 女性には嘘をつく権利があると考えられており、得られる情報が正しいとは限らない。
  3. そもそも何よりも女性に体重を聞くのはマナーに反する。


以上の理由で、この方法は実用的とは言えない。
もうひとつのやり方は、私自身の体重を「美容体重」にし、その時点での自身の体型が美学上、最適と感じうるかあるいは「痩せすぎ」と見えるかを判定することである。

今回の実験では私の社会的声望を傷つけかねない前者のアプローチをとることはせず、後者の手段によって既に述べた以下の命題についての結論をえることとしたい。

「『美容体重』なるものは、実は痩せすぎに見える体重なのではなかろうか」

ついでに折にふれてはダイエットに役立つ商品をアフィリエイトで紹介し、小遣いの足しになればいいなとも思う。